てんぷら油カーへの改造(SVO化)

ようやく念願だった車のSVO化ができました。今日からてんぷら油を使って車を走らせることができるようになりました。

IMG_0953

SVOとは、ストレート・ベジタブル・オイルの略で、ここではてんぷら油をろ過して車の燃料として利用することを意味しています。

今回採用したのは2タンクシステムと呼ばれているもので、通常の車に付属している燃料タンク(軽油)はそのままにして、車内にもうひとつ燃料タンク(てんぷら油)を置いています。燃料タンクとはいえ、ホームセンターで購入した灯油用のポリタンクですので600円程度のものです。

 

2タンクシステムのいいところは、いつでも燃料の切替をすることができるので、てんぷら油で走るのに不安がある状況下では元々の燃料(軽油)に切り替えることができるので比較的安心です。使用済みのてんぷら油は軽油と比較して粘度が高かったり、寒さに弱かったりなどの問題もあるので、色々な方が実践されているSVOのサイトを見たり、話を聞く限りは、いつでもてんぷら油で走れるわけではないようです。今回の改造は、那須の非電化工房で用いられている方式を採用しています。

 

実際、SVO化することによるエンジントラブルなどの故障事例もあるので、お気軽にどうぞ、と言えるものではありません。導入を考えられている方は、先にSVOを導入されている方々のサイトを見るなどして、故障対応についても想定しておく必要があります。

導入は先輩方は皆さま自己責任でやっておりますで、多少のトラブルを楽しめる方が向いていると思います。

 

燃料代を浮かせるためにSVOにしたものの、エンジンの燃料噴射ポンプが破損するなどで高額な修理代が必要となる場合もあるようで、本末転倒にならないようにしたいものです。

 

なお、今回のSVO改造は非電化工房などで数々のSVO改造を手掛けている方に指導して頂いて、実際の改造作業は自分が主に手を動かす形で行っています。

 

【今回の大まかなSVOの手順】

・ディーゼル車を用意します。どんなディーゼル車でもSVOに向いているわけではないようで、相性がいい車、そうでもない車、色々あるようです。

自分はディーゼル車なら何でもいいと判断し、先走って購入してしまったので、SVOができるかどうか見てもらっている時はハラハラしていました。

 

・燃料の上り、下りのラインがどこにあるのかを探す (写真が今回の改造箇所になります)

IMG_0925

・てんぷら油タンクの位置を考える → 上り下りのラインを分岐させて、てんぷら油タンクまで配管を延長させます → 配管長さが大体決まります

 

・材料の手配(耐油ホース、分岐弁など)

 

・改造作業(燃料の上り、下りラインの分岐、タンク設置、試運転)

IMG_0930

実際には車の改造よりも、燃料となるてんぷら油の回収の方が難しいようです。自分もこれから油集めを行う予定です。月に100L程度使用しそうなので、道のりはまだ長そうです。

 

不要な使用済みのてんぷら油、賞味期限が切れたサラダ油などでお困りの方は回収が可能な場合もありますので、ダメ元でご連絡くださいませm(__)m

(当方、栃木市に住んでおりますのでその近隣、または茨城南部~千葉の北西部辺りには時々移動しています。)

 

遠くて、回収量が少ない場合(油回収量よりも、向かうための燃料消費の方が多い)には高確率でお断りさせて頂きますので、該当しそうな場合はダメ元でご連絡ください。

期待しているとガッカリしちゃいますからね~。

 

油の処理でお困りの方は、近所でSVOに興味がありそうな方をSVO改造へ誘い込んだ方が得策かもしれません(笑)。