パンの発酵装置(ホイロ)のDIY製作

さて、今回は日ごろからお世話になっている真岡市のパン屋さん

「風の通り過ぎる場所@あおいベーカリー」の小林さんから

「ホイロを作りたいんだけど~」とのお話しを頂き、はて?ホイロとはなんぞや?と思いながら

製作のお手伝いをさせて頂きました。

 

「風の通り過ぎる場所@あおいベーカリー」http://d.hatena.ne.jp/kaze-aoi+tempo/

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小林さんは非電化工房の「地方で仕事を創る塾(地創塾)」の先輩にあたり、

仲間との共同作業でパン工房「風の通り過ぎる場所@あおいベーカリー」を設立し、素敵なパンを焼いています。

 

作業は設計打ち合わせ→材料購入→材料加工→組み立て のDIYの一連の作業を共同で行いました。

「同じ作業であれば、次は一人でもできる!」をコンセプトとしたDIY指導を重視しています。

作業の報酬は実費以外はパンで頂く!ということで話は決まりました。

 

パンの発酵装置であるホイロは、市販品の機械を購入すると数百万円になるとのことで

1号機はパン工房設立の際に小林さんが自作されたのですが、この1号機が約2年の使用により

外装が劣化してきたため、今回2号機を作ろうと思ったとのことです。

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この1号機、驚いたことにほぼプラダンとアルミシートでできているんです。

内側にラックと加湿器を設置することで、パンの発酵が十分にできてしまうそうです。

小林さんはWebなどで様々な情報を集め、自作してみたそうです。DIYってすごいですね~。

 

今回の2号機では、フレーム・扉を木材として、全体の強度・気密性を高めたいとのことでした。

 

1.設計の打ち合わせ

朝っぱらにジョイフル本田に集合して、事前に作成した設計図をベースに材料・形状について相談しました。

当初フレームは2×4材で考えていましたが、資材売場を眺めながら45×45の角材を使用することにしました。

扉は30×21の角材とし、加工寸法はその場で修正しました。

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2、材料の購入、材料の加工

よさそうな材料を相談しながら決めて、加工寸法にカットしてもらいました。

加工を自分でやると意外と時間がかかるものです。

先に木材を購入・加工の依頼をしておき、待ち時間にその他の材料を買っておきます。

ここまででお昼になりました。

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3.組み立て

あとは加工した材料を組み立てていきますが、やはり二人で作業すると早い!

一人だと材料の固定などに手間取って時間がかかるのですが、スムーズに進みます。

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フレームが組みあがった後は扉の作成ですが、取っ手に付属していたビスが折れ、買い出しに行ったりしたので

扉が付くころには日が落ちていました。

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フレームと扉が完成してしまえば、あとは室内に運んで作業ができるので、室内でひたすら内面のアルミシート張りとプラダン張りを行います。

この部分の作業の勘所は小林さんに教えてもらいながら行いました。

 

アルミシートとプラダンを張り終えたところです。

シートは8mmの厚手のものだったので結構張る作業は大変でした。これは一人では難しいな。。

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完成したホイロを工房へ運び、中にラックを設置して完成!

寸法もピッタリで思わず二人して「やったぁ!」という出来でした。

想像していたよりもカッコよく、立派な出来栄えに満足しています。

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扉を閉じたところ。扉はマグネットキャッチで閉まるようにしています。

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翌日からパンの仕込みに入るから、今日中に完成させたい!という小林さんの願いも無事に叶い

21時過ぎくらいに完成することができました。遅くまでお付き合い頂きありがとうございました!

 

2号機の使い勝手は上々なようで、密閉性が上がり、パンの発酵はうまくいっているそうです。

自分の作った装置でパンができていると思うと嬉しいものですね。